きのことたけのこ

Guten Tag!
ドイツ語スタッフの蛭間です。

先日、久しぶりに近所のとある公園に行ってきました。

そこは公園と言ってもブランコやジャングルジムといった遊具の置かれた児童公園ではなく、急斜面だけ木道が整備されている程度で土や草の上を歩いて楽しむ里山のようなところ。
ちょっとしたハイキング気分にもなりますし、トレイルランニングの練習もできるような公園です。

さて、そんな公園で今回見かけた光景は…

きのこがいっぱい!!

公園内のあちこちに様々な種類のきのこがたくさん生えていました。
しばらく行かない間に急速に増えていたのでその勢いにびっくりしつつも、深まりゆく秋を感じます。


この光景を見てふと頭にあるドイツ語が浮かんできました。

wie Pilze aus dem Boden shießen

直訳は「きのこが地面から生えるように」ですが、独和辞典を見ると「雨後のたけのこのように」という意味だと書いてあります。
例えば、急速に建物がどんどん建ち並んでいく様子を表す際に使う表現ですよね。

確かにこのきのこの急激な増え方を見たら、そういう表現に使いたくなるよなぁとしみじみ思ってしまいました。


調べてみたところ、きのこの増え方を慣用表現に使う例は他のヨーロッパ言語でも見られるようです。

例えば、スペイン語のcrecer como hongosやフランス語のpousser comme des champignosは、直訳すると「きのこのように成長する」ですが、どちらも「急成長する」という意味になります。

また、 英語のmushroomやイタリア語fungoというそれぞれきのこを意味する名詞は、形容詞的に使われて「急成長する」といった意味にもなっています。

厳密に言うと、日本語の「雨後のたけのこのように」は相次いで物事が現れるという数的発展の意味なので、成長の早さの意味でも使えるヨーロッパ言語の「きのこが生えるように」と必ずしもイコールとは言えません。

しかしながら、 物事の急速な増加や発展を表現するのに「きのこ」や「たけのこ」というそれぞれの風土に根付いた植物の成長や繁茂の様を用いるというアイデアは、日本語とこれらのヨーロッパ言語において共通なんですね。


ところで、ヨーロッパ言語だと「きのこ」、日本語だと「たけのこ」…

あれれ…?

「きのこ」と「たけのこ」と言えば、チョコレート菓子のフィールドにおいて仁義なき戦い(?)を繰り広げているあの二大勢力ではありませんか!!
こんなところでも繋がりがあるなんて、やはり因縁があるのでしょうか?


なんちゃって。

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