イタリアおいしいカレンダー 2月:カーニバル(Carnevale)

皆さんがカーニバル(Carnevale)と聞いて思い出すのは、
ブラジルのリオのサンバカーニバル?
それともやっぱり仮面をつけたヴェネツィアの仮装カーニバル?


ヴェネツィアのカーニバル。キオスク(chiosco)も大変身。あらら、街行くお姉さんも…。


ヴェネツィアのカーニバル2。ホントにこんな人がウヨウヨでびっくりしました。

カーニバルは元々、 「復活祭前の断食期間(四旬節 Quaresima)に入る前にたくさん飲み食いしておこう!」 というお祭り。

<carne「肉」+levare「取り除く」>、つまり「肉断ち」が語源と言われています。
(イスラム教で断食開けにお祝いをするのとは全く違う発想で、面白いですね)

そのため、カーニバル料理には、 ラザニアや羊、揚げ菓子といったボリューミーなもの、酒を使ったものが多くあります。

特に、よく食べられるのが、揚げ菓子。

仮面のカーニバルで有名な町、ヴェネツィアでは、 フリトレ(fritole)という揚げ菓子を食べます。
これは、小麦粉、卵、牛乳、砂糖にレーズン、松の実を入れて一口大にし、 揚げて粉砂糖をかけたもの。


カーニバル時期にヴェネツィアへ行かれる方はお忘れなく。

Fritole!

なんておいしそうなフリトレ。 photo byPaolo Valdemarin

ミラノのキャッケレ(chiacchere「おしゃべり」の意)もカーニバルのお菓子として有名ですね。
こちらは、薄い生地をパリッと揚げて粉糖をまぶしたもの。


こうしたお菓子はイタリア全土にあり、名前も様々。
その地域特有のリキュールで香りづけしたものもあるので、 ご自分のなじみの町ではどんなものを食べるのか調べてみると楽しいかも!
ここでは有名なものを少しだけご紹介します。

 ロンバルディア州のラットゥーガ(lattuga、「レタス」)
 ピエモンテ州のブジーエ(bugie「嘘」)
 トスカーナ州のチェンチ(cenci「ぼろ切れ」)
 ラツィオ州のフラッペ(frappe 「服のひだ飾り」)

昔は揚げ油も動物性と決まっていたそうですが、現在は若者のヘルシー志向もあり、 オーブンで焼くものも多いとか。

Giallo Zafferanoのキャッキェレのレシピ(動画・イタリア語)
サブタイトルはずばり、「Fritti VS Al forno(フライVSオーブン焼き)」。

ナポリではこのキャッケレを、サングイナッチョ(sanguinaccio)という チョコレートソースにつけて食べます。
名前に「血(sangue)」という単語が隠れていることからも分かるように、 これはなんと、豚の血を混ぜ込んだスパイス入りのチョコレートソース!!
現在は衛生上禁止されたため、市場に出回っているのは血無しのサングイナッチョですが、 家庭では今でも手作りするところがあるようです。
す、すごいですね~。

また、カーニバルにはドーナッツもよく食べます。
リング状のドーナッツはチャンベッラ(ciambella)、 穴が無くてぷっくり膨らんだものはボンボローネ(bombolone)。
ボンボローネは、アルト・アディジェ州でドイツ語風にクラプフェン(Krapfen)とも呼ばれています。
オーストリア起源のお菓子というから、不思議な発音も納得ですね。

<2月のカレンダー> ※(2019)とあるのは毎年変わる移動祝日。
2月14日 バレンタインデー
2月16日-3月5日 ヴェネツィアのカーニバル (2019)
2月3日 カーニバル(2019)
3月6日~4月18日 四旬節 (2019)